ステンレス加工職人の手技

ローテクの最先端は、ハイテクよりずっとスゴイ


実は、ハイテク機器がたくさんあると、技術も知識もなくとも
少し教えてもらうと誰でも仕事ができるんです。
しかし、ハイテク機器がないところでは、技術と知識、そして経験がないと
仕事ができません。


そうなんです。
「ローテクの最先端は、実はハイテクよりずっとスゴイんですexclamation?~2

ここでは、ステンレス加工職人の手技を、加工の手順にそってご紹介exclamation

以下が、一般的なステンレス加工の手順です。
それ以上は企業秘密です。

1 図面展開
2 切断
3 バリ取り
4 整形
5 アルゴン溶接
6 仕上げ


1 図面展開

板金加工用の図面は第三角法により書かれていますので、
それを1平面上に描きかえることを展開といいます。

曲げると、曲げた部分が伸びてしまうので、曲げや溶接の部分を考慮した
展開をしなければなりません。
かなり難易度が高い作業で、展開ソフトと使用して展開することも
ありますが、難しい展開は、田崎さんが担当しています。

三角法とは、横、正面、上から見た図を3つに分けて描くことです。

製品を右から見た図は正面図の右に、左から見た図は左に、上から見た図は
上に、下から見た図は下に
描かれています。
ちなみに、図面の寸法は全てo単位です。


2 切断

製造部リーダーの吉松さんの担当です。

主に、NCタレットパンチプレス機を使い切断しています。

NCタレットパンチプレス(タレパン)は、
ステンレスの部品を色々な形に切断したり、穴を開けたりするのに使います。

普通のプレス機に比べて大きなメリットとなっているのは、
プレス部分に多種多様な金型を装着することでいろいろな形に切断できる
ということです。

NC制御し、ワ−ク(被加工材)を保持・移動するテ−ブル、クランプ等を動かせます。
 
3 バリ取り

タレパンで切った後、バリとりをします。

板やパイプを切ると切り口にぎざぎざが残るのですが、これをバリといいます。
丸い刃が回転し、金属を削るサンダ−を使い削ります。

藤井さん、古城さん、吉松さんがやっています。


5 アルゴン溶接 (TIG溶接)

 アルゴン溶接は,熱に強いタングステン電極(T)から出る熱でステンレスを溶かしながら、その周囲にアルゴンガス(不活性ガス、イナートガス、I)を流して溶接する方法です。

溶接箇所にアルゴンガスが吹き付けられるため、酸素がなく、ステンレスが酸化されません。

青っぽい光で溶接し、音も出ず、火花が飛び散るということもありませんが、
この光は紫外線が強く、肌や眼に悪いので溶接時には溶接用の面を使用します。

完全に溶接する(本溶接)の前に、仮留めをし、位置を確認します。

ステンレスの一部分に熱を加えると、反りやゆがみなどのひずみがでます。
熱を均等に入れることによりひずみを回避しますが、ひずみが出た場合には、
叩いたり、冷やしたりして整形します。


溶接の工程は、伊尾さんと村上さんが担当しています。